怒りの炎
お大師様のお言葉です。
「過(とが)をゆるして新たならしむる、これを寛大といい、罪を宥めて贓(ぞう)を納る、これを含弘(がんこう)と称す」
このお言葉は
ひとは、あやまちを犯すのです。そのあやまちを罰し更生させるのも必要ですが、許してあげることにより更生させる寛大さも必要です。
という意味です。
人によっては「一生怨んでやる!」と考える人もいるでしょう。
しかし人を怒り続けること、怨み続けることは、自分も傷つき続けることになり、とても辛いことです。
怒りの炎は「自分が正しい!」という思い込み、そして他者を受け入れない心から生まれます。
自分が正しいと思っていても相手を受け入れ「自分だけが正解ではない、いろいろな考えがあるんだ」という柔軟な気持ちをもつことです。
相手を許すことも難しいかもしれませんが、ずっと怒りの炎で傷つき続けるよりも、ずっと心が楽になります。
南無大師遍照金剛
合掌