思い通りにいかないのが当たり前なのです
お大師様のお言葉です。
「それ生は我が願いにあらざれども、無明の父、我を生ず。死は我が欲するにあらざれども、因業の鬼、我を殺す。」
このお言葉の意味は、自分で望んでこの世に生を受けたのではなく、そして死を望んでいなくとも突然、鬼がやってきて自分の命を奪ってしまうのです。という意味です。
人間は自分の人生の最初と最後すら、自分の思う通りにいきません。
なのに、何でも自分の思い通りにしようと考えてしまいます。
だから自分の思い通りにいかない事が苦しくなるのです。
何事も、思い通りにならないのが当たり前なのです。
そう考えると少し、こころが軽くなりますね。
南無大師遍照金剛
合掌